【熱中症】で失われる【栄養】とその対策
こんにちは栄養学の講師もやってる しろこ です。
今回は【熱中症】をテーマにご紹介していきます。
熱中症の仕組み
[熱中症]は大量の汗をかくだけではなく
体温が外気温によって、長時間高くなり続けることで
身体の体温調整がうまく働かなくなり発生します。
室内にいる場合も気を付けてください。
めまい、立ちくらみ、筋肉痛、多汗から始まり
頭痛、吐き気、虚脱感、倦怠感
さらには、痙攣、高体温、失神、運動障害と
症状が悪化していきます。
熱中症の種類
比較的若い方が、急激な温度変化や、高温の中で
スポーツや、労働などで筋肉運動を行うことで
おこる[労作性熱中症]と
比較的高齢者の方に多い[非労作性熱中症]があります。
[非労作性熱中症]は日常生活の中で日々進行し
疲れかな。と軽視していると対応が遅れる危険もあります。
高齢者が室内で突然倒れていた。という事例も数多くあります。
高齢者は、エアコンを設置していない、使用しないなども
多く、体温調整機能も低く、重症になりやすいので
とくに注意が必要です。
熱中症で失われるもの
汗をかくことで[塩分/ナトリウム]と同時に
[カリウム]が体外に排出されます。
[カリウム]は身体の余分な[塩分/ナトリウム]の
再吸収を抑制し、尿として排泄を促進してくれます。
この[カリウム]が少なくなることで
脱力感、筋力低下、食欲不振、不整脈などがおこります。
なので[熱中症]は高体温による症状に加え
[カリウム]不足の症状が加算される状態になります。
さらに水溶性の[ビタミン]は水に溶けやすく
身体に蓄積されにくい性質を持っているので
汗と一緒に排出されます。
栄養面の予防と対策
喉が渇いた状態ではなくても、こまめな水分補給が
必要不可欠となります。
急に大量の水分の摂るのはNGです。
そこに[塩分/ナトリウム]と[カリウム]が必要となります。
水分補給は[カフェイン]を含むお茶やコーヒー、アルコール類は
[利尿作用]が高いため、飲み過ぎに注意してください。
余った[糖質・脂質・タンパク質]をエネルギーに変える
手助けをする[ビタミンB群]の摂取も必要です。
特に[ビタミンB1]は脳や神経を正常に保ちます。
意外な注意点
身体は急激な環境変化についていけず
影響を受けやすくなることが多々あります。
かなり低温のエアコンのきいた室内から
温度差がかなりある室外に出た場合
身体が適応できず[熱中症]の初期症状になる場合も
あります。さらにそのまま、高温の室外にいると
[熱中症]になりやすくなります。
血中の[ナトリウム]濃度が減少した状態
つまり大量の汗をかいた状態で
急激に大量の水分を摂ることは避けてください。
血中の[ナトリウム]濃度がさらに薄くなり
[熱中症]と同じような症状の[水中毒]に
なりやすくなります。
水分は、少しずつたくさん摂ってください。
重い熱中症になってしまったら
もちろん病院で診察を受けることをおすすめします。
緊急時は、足首、足の付け根、わきの下、首筋の
太い動脈が通っている箇所を氷嚢などで冷やします。
身体を巡る血液を冷却させることで
症状の悪化を抑えます。
まとめ
身体の体温は36度ほどです。
その体温が、たったプラス4度になれば40度と
高熱の扱いになります。
温度変化というものは生物には
非常に影響のあるもので
外気温が高い状態でいつもと同じように
運動をしていれば、身体の体温調整機能は
おかしくなりやすくなります。
気を付けてください。
この記事は栄養学講師の しろこ が
体質改善、健康、ダイエット、サプリのおすすめをテーマにご紹介しています。