【牛乳が苦手】お腹がゴロゴロする【乳糖不耐症】が原因と思い込んでいませんか?
こんにちは栄養学の講師もやってる しろこ です。
今回は[乳糖不耐症]についてご紹介していきます。
乳糖不耐症の症状と原因
小学校の給食に牛乳が毎日出る時代から
牛乳を飲むことで、お腹に不調が出て
下痢や腹痛、違和感、吐き気を催す
「牛乳が苦手」「牛乳を飲むとお腹を壊す」の
原因の1つが[乳糖不耐症]です。
ヒトを含む[哺乳類]が母乳で育ちますが
その期間を終えると[乳糖]を分解する
酵素[ラクターゼ]が[小腸]で活性が低下し
起こると考えられています。
授乳期を終えたあとの[ラクターゼ]の活性には
個人差があるので「牛乳が苦手」な人は
その活性が低く[乳糖]を吸収しきれずに
不調につながります。
これは[哺乳類]として自然なことです。
日本人の8割以上が乳糖不耐症といいますが
先にもご紹介した通り[哺乳類]として
ごく自然なことで[日本人]だからという
概念はありません。
成人期になっても[乳糖不耐症]ではなく
[ラクターゼ]が[小腸]で生き生きしている
人種の一部は、主に牛やヤギの乳を栄養源として
生活していた、長い牧畜文明を持っています。
授乳期を終えても基本的に[乳糖]を
摂取し続けるという文化を何世代も経て
大人になっても[ラクターゼ]が衰えない身体を
作っていったものです。
日本人が[牛乳]を食品として扱ったのは
明治以降のことなので
1日に何リットルもの牛乳を飲み続けてきた
文化、文明の民族とは異なる体質であることは
これもまた自然なことです。
小腸で分解されなくても大丈夫です
[小腸]で分解されなかった[乳糖]は
その後[大腸]で分解されます。
[大腸]で[乳酸菌]や[ビフィズス菌]などの
[善玉菌]が多い方、つまり健康な[大腸]の方は
[乳糖]が良く分解され、不快症状が出にくいことになります。
分解された[乳糖]は
乳酸や酢酸や酪酸などになって吸収されます。
牛乳に含まれる栄養
牛乳コップ1杯(200mL)あたりの栄養素量と栄養充足率
[脂質][コレステロール]
[ナトリウム][カリウム][糖質]
[タンパク質][カルシウム]
[マグネシウム][鉄][亜鉛]
などなど
生まれたての赤ちゃんが[牛乳]と[愛情]だけで
大きくなるとういう[スーパーバランス栄養食]です。
牛乳アレルギー
[乳糖不耐症]とは違う[牛乳アレルギー]が
原因の場合もあります。
[牛乳アレルギー]の場合は抗原となる
各種の[カイゼン]と呼ばれる[タンパク質]が
存在する限り問題が起こります。
各種の[カイゼン]はヒトの乳には
ほとんど含まれず、牛や羊、ヤギなどの乳に
含まれています。
病状として
皮膚症状(皮疹、じんましん)
胃腸症状(嘔吐、下痢、便秘、鼻炎、胃の痛、胃食道逆流症、逆流性食道炎)
呼吸器症状(呼吸困難)
さらに[アナフィラキシー]を発症することもあります。
まとめ
[牛乳]が苦手という方はよく聞きます。
もちろん他の食材から同じ栄養を摂ることは
できるので、絶対に飲まなければいけないもの
ではありませんが
栄養バランスがしっかりしている飲み物です。
一時期、噂になった日本人は[乳糖不耐症]だから
という概念も[哺乳類]としては自然なことで
[大腸]でしっかり消化吸収してくれます。
この記事は栄養学講師の しろこ が
体質改善、健康、ダイエット、サプリのおすすめをテーマにご紹介しています。