【本みりん】【みりん風調味料】【みりんタイプ調味料】違いを抑えておきましょう
こんにちは栄養学の講師もやってる しろこ です。
今回は[本みりん・みりん風調味料・みりんタイプ調味料]について
料理人[Xくん]から学んできたので
栄養学を交えながら、ご紹介していきます。
この3つは全く別のもので、用途も違います。
本みりんに含まれる栄養
[糖質][タンパク質][アルコール]
[水分][ビタミンB6]
[ナトリウム][カルシウム]
[マグネシウム]
[本みりん]の原料は
[もち米][米麹][アルコール]
をベースに約1ヶ月~2ヶ月かけて
糖化、熟成をさせて作る混成酒の1つです。
[本みりん]の用途と効果
[ブドウ糖][オリゴ糖]などの多くの糖類から
出来ているので「まろやかで上品な甘み」になる。
[砂糖]は[ショ糖]からできているので
[本みりん]の方がよりまろやかな甘みになります。
[本みりん]は食材に[照り]と[艶(つや)]を
出すために有効な糖類を含んでいます。
[本みりん]に含まれる糖類、アルコール類は
筋繊維の崩壊を防ぐため、肉類、魚類の煮崩れを
防いでくれます。
さらに食材本来の旨みを保護してくれます。
[本みりん]に含まれるアルコール類は
分子が小さいため、食材への浸透率が高く
味付けが早く均一になります。
さらにアルコール類は、蒸発しやすいので
肉や魚の臭みと一緒に蒸発し、消してくれます。
みりんはお酒です。酒税がかかっています。
江戸時代には「甘いお酒」として飲まれていました。
みりん風調味料に含まれる栄養
[糖質][ナトリウム]
[カリウム][リン][水分]
[本みりん]との大きな違いは2つです。
「風調味料にはアルコールがほぼ入っていません」
「風調味料には塩分がたくさん入っています」
[みりん風調味料]の原料は
[水あめ・ブドウ糖][米][米麹]
アルコール分は1%未満です。
原料を混ぜ合わせ、短期間で製造可能です。
[本みりん]と[みりん風調味料]の比較
[本みりん]に比べ[塩分]が多いので
塩っ辛さがありますが、別の物と考えれば
料理の幅が広がります。
[風調味料]にはアルコール類が入っていないため
煮崩れ防止や、臭い消しには向きません。
逆にアルコール類が含まれていない分
サラダにかけるドレッシングなど
火を通さない料理にも使えます。
[照りや艶(つや)]を出すためだけなら
[本みりん]と同等の効果があります。
[みりんタイプ調味料][醸造調味料]
もう1つ[みりんタイプ調味料][醸造調味料]
というものもあります。
原料[水あめ]ベースの[みりん風調味料]に
アルコール類を入れて作られているもの
なので、臭いけし等のアルコールを生かした
使い方ができますが塩分を加えることで
飲めなくしているので
酒類から外れている為、酒税がかかりません。
[本みりん]と[みりん風調味料]は全く別物です
料理に入れるタイミングも
[本みりん]の場合はアルコール類の浸透性などを
生かし、そのあと蒸発させるため早い段階で入れます。
逆に[風調味料]は後の方で入れます。
[照り・艶(つや)]を付けるという役割が
同じなだけで味も違います。
個人的に言うと[みりん風調味料]という名前から
[偽物][まがい物]の印象を受けてしまうので
何か違う名前で販売したほうが良いと感じます。
本みりんの健康効果(後付け)
[本みりん]には[ミネラル]類が含まれているので
[鉄分]の吸収を助けてくれます。貧血などに有効です。
[ビタミンB1・B6]が含まれているので
余分な[タンパク質][糖質]を燃焼しエネルギーに
変換することで代謝促進になります。
ですが含有量も少量なので
「本みりんを直接飲む」という行為には
特段、健康効果はありませんので控えてください。
まとめ
[本みりん][風調味料][タイプ醸造調味料]
この3つは全くの別物なので
料理に合わせて使い分けてください。
奥様にお使いを頼まれた[世の旦那様方]が
「みりん買ってきて」の一言で
奥様のためを思い安価な
酒税のかかっていない[風調味料]を
買って帰ることで起こるであろう
夫婦喧嘩を食い止めるために記事を残します。
この記事は栄養学講師の しろこ が
体質改善、健康、ダイエット、サプリのおすすめをテーマにご紹介しています。