飲む前にコレだけは。栄養学から見る【お酒】との付き合い方
こんにちは栄養学の講師もやってる しろこ です。
今回はリクエストのあった[お酒]に関してのお話です。
- お酒を飲むことで分解される栄養素
- お酒を飲むと気持ちよくなる?気持ち悪くなる?
- 二日酔いの仕組み
- 二日酔いを回避、軽減させるためには
- いつ、どのくらい[水]を飲めばよいのか
- お酒に強い人、弱い人
- まとめ
お酒を飲むことで分解される栄養素
身体はお酒を体内に摂取することでアルコールを分解しようと働きます。
端的に不足していくものとして、多くのものがあげられます。
アルコール摂取後にシメでラーメンが食べたくなるのは
その失ったものを身体が補おうとするからです。
お酒を飲むと気持ちよくなる?気持ち悪くなる?
お酒を飲むと、気分がHIGHになって気持ちよくなっている時は
血中内のアルコール濃度が高くなり脳神経を直接麻痺状態にさせます。
身体にはアルコールを貯蔵するという機能はないので
身体は体内に入ってきたアルコールを分解しようとします。
分解されたアルコールは有害な[アセトアルデヒド]になります。
次に第2段として[アセドアルデヒド]は無害な[酢酸]に分解されます。
主にこの行程を肝臓が担います。
肝臓の処理能力を超える、大量のアルコールを摂取すると
この第2段の行程が間に合わなくなり
身体に毒性の強い[アセトアルデヒド]が居座る形になり
頭痛や吐き気、気持ち悪くなるという状態になります。
二日酔いの仕組み
[アセトアルデヒド]が身体に居座った状態が長く続くと
肝臓が応援要請を出します。
この時に駆り出されるのが[ビタミンB1]と[タウリン]です。
この元気の元である[ビタミンB1]が大量に失われると
身体の中で不足してしまい[二日酔い]となります。
つまり[二日酔い]は
[アセトアルデヒド]の残りが身体にちょっかいを出しつつ
[ビタミンB1]の欠乏で元気が不足してしまうということで起こります。
さらに[脱水状態]です。
二日酔いを回避、軽減させるためには
[アルコール]→[アセトアルデヒド]→[酢酸]→[排出]
この行程を詰まらせないようにすれば
[二日酔い]や[気持ち悪い]は軽減させることができます。
[アセトアルデヒド]→[酢酸]の分解能力は遺伝と言われているので
栄養学の観点からは太刀打ちできません。
なので[酢酸]→[排出]をスムーズに行いましょう。
[排出]の主なパターンは[排尿]です。
つまり[水]を飲んでトイレに行きましょう。
ということなのですが、気をつけていただきたいのは
お酒にも[利尿作用]があるため、身体の[水分]は
いつもより早くなくなると思ってください。
[二日酔い]まっしぐらの[脱水症状]の原因になります。
さらに、暑い夏の日に[水分]を我慢してからのお酒や
ビアガーデン、バーベキューなどの汗をかきながらのお酒も
アルコールの量に気をつけてください。
いつ、どのくらい[水]を飲めばよいのか
アルコールを摂取した際に必要な水分量は
摂取したアルコールの1.1倍〜1.3倍と言われています。
もともと、身体に[水分]は貯蓄されていますので
同じ量の[水]を飲むということではありません。
お酒を飲む前に[コップ1杯の水]を飲む
飲んでいる合間にも[コップ1杯の水]を飲む
飲んだあとにも[コップ1杯の水]を飲む習慣を心がけてください。
[水]を飲んでもアルコールが中和されるわけではありません。
それ以上に、普段からしっかりと[水]を飲んでください。
お酒に強い人、弱い人
お酒に強い、弱いは
第2段の分解行程[アセトアルデヒド]→[酢酸]の処理能力の差です。
先程もお話しましたが[遺伝]なので鍛えることはできません。
日本人の約10%弱は[まったく飲めない]というデータがあります。
そして約半数は[顔が赤くなるけど、そこそこ飲める]という統計です。
赤くなりやすい方は処理しきれていない[アセトアルデヒド]が作用しています。
ご自身が強いと思っている方ほど気をつけてください。
まとめ
気持ち悪い、二日酔いの原因は
アルコールの分解処理能力が追いつかなくなり[アセトアルデヒド]が身体に悪さをします。
分解能力を補うために[ビタミンB1]が欠乏となり、身体に影響を与えます。
同じく[脱水症状]になり身体に影響を与えます。
お酒を飲む前後と間に[水]を飲むことを心がけましょう。
この記事は栄養学講師の しろこ が
体質改善、健康、ダイエット、サプリのおすすめをテーマにご紹介しています。